2005.3 [Vol.34]



 【緊急レポート】
 硫酸ピッチの不法投棄事件・・・鳥取県のケース。


この「リサイクルホットニュース」32号で硫酸ピッチの不法投棄事件を取り上げましたが、岡山県の隣、鳥取県で同様な事件が起き、行政代執行が行われました。残念なことに、こうしたケースが各地で相次いでいます。

●違法保管の硫酸ピッチ入りドラム缶、鳥取県が行政代執行。
米子市泉の倉庫に、有害な硫酸ピッチ入りドラム缶が違法に保管されている問題で、県は廃棄物処理法に基づく行政代執行による二度目の撤去作業を2005年2月に実施。これらの硫酸ピッチ入りドラム缶は岡山県柵原町にある産廃業者敷地で焼却される計画です。
●事件の発端
ところで、この硫酸ピッチは奈良県の石油精製業者が、米子市の民間倉庫に持ち込んだもの。2003年10月、この業者を廃棄物処理法違反で捜査していた福岡県警から鳥取県に連絡があり、1425本の無許可搬入が判明。県はこの業者や搬送業者などに全量撤去を求める措置命令を出したましたが、資金繰りや受け入れ場所の問題から、履行期限までに撤去されたのはわずか291本にとどまっていました。二度目の行政代執行で、倉庫内に残されていた264本すべてが撤去されました。


 総費用約4200万円を全額請求【県循環型社会推進課】


鳥取県は事件発覚後、現地の定期的な保管状況の調査を行ってきました。環境汚染などの問題は確認されていないものの、夏場に発揮性の高い硫酸ピッチによる被害も懸念されることから、今回の代執行による処理を決定。なお、2回の撤去、処分に必要な費用およそ4200万円は、全額を業者らに請求するとのこと。


  じつは、鳥取県の公報に載った「うち81本は、岡山県の事業所に処理技術開発のため供給」とある事業所とは、私たち公協産業のことです。
かねてより硫酸ピッチの違法保管や不法投棄を憂慮していた当社は、より安全確実かつ有用な処理技術の開発検討を進めていました。隣県、鳥取県でのこうした事態の発生は、もはや私たちの暮らしにとって“対岸の火事”ではありません。
言うまでもなく、地域の環境保全が、ひいては地球レベルの環境保全につながります。現在、社内でチームを組んで研究に着手しています。当然、『公協産業ならではの成果』と評価していただける処理技術を開発すべく、大きな使命感のもとに取り組んでいます。いずれ、この欄をお借りして成果を発表したいと思います。ご期待ください。