2004.4 [Vol.23]



 地球全体の二酸化炭素濃度、産業革命以前より34%増加
 【気象庁】


産業革命以降の、負の貯蓄

中学校で習った社会科の確認テストです。産業革命とはなんでしょう?100字程度で答えられますか。では、模範解答を。「産業革命とは、イギリスでは18世紀後半、インドの綿製品に対抗するために紡績機などの改良が行われていたが、ワットが改良した蒸気機関によって生産方式が一変し、工場制手工業から工場制機械工業に変わった。これを産業革命という。」いかがでしょう。
つまり、この産業革命以降に、人間の生産活動による大気などの自然環境への影響が始まり、石炭や石油などの化石エネルギーを使うに及んで、この問題はいっそう加速していったわけです。
自然界の自浄作用の限度を超え、地球レベルでのきしみが、あちこちで確認できるのは周知の通りです。今回もそんな気になるデータを・・・。


 二酸化炭素の増加による地球温暖化の影響、如実に。


気象庁は、地球全体の大気中二酸化炭素濃度などが引き続き増加傾向にあると発表しました。【2004年3月】
日本上空の大気中二酸化炭素濃度観測結果では、平均濃度は376.6〜378.6ppmで、2002年に比べ2.7〜2.8ppm増加。
また、太平洋上の大気と表面海水中の二酸化炭素濃度観測した結果では、洋上大気中の二酸化炭素濃度がやはり増加していたほか、表面海水中の二酸化炭素濃度は2002年より一挙に11.8ppm増加。これまでの観測最高値である363ppmを記録。
一方、世界気象機関(WMO)の観測データの分析結果では、2002年末時点の大気中の二酸化炭素濃度は産業革命以前の濃度280ppmより34%増加した374ppmを記録したとのこと。

なお世界の年平均地上気温は長期的には100年で0.7℃の割合で上昇しており、特に1980年代中頃以降高温の年が頻出。また日本の年平均地上気温も100年で1.0℃の上昇し、1990年代はじめ以降、高温の年が頻出しています。
気象庁では気温上昇の要因を「二酸化炭素の増加による地球温暖化の影響や数十年〜百年規模で繰り返される自然変動が考えられる」と発表しています。

地球環境の観測・監視
http://www.data.kishou.go.jp/obs-env/hp/index.html

気象庁観測部環境気象課内
WMO温室効果ガス世界資料センター
http://gaw.kishou.go.jp/wdcgg_j.html