2003.1 [Vol.8]



知らず知らずのうちに摂取しているダイオキシン。その量は?

厚生労働省から「平成13年度食品からのダイオキシン類一日摂取量調査等の調査結果について」が発表された。(平成15年1月16日)
日本人が平均的な食生活を送った場合の食品からのダイオキシン類の一日摂取量は、体重1kgあたりの13年度の一日摂取量が平均1.63pg−TEQと推定。この数値は「ダイオキシン類対策特別措置法」に定められている耐容一日摂取量・4pg−TEQより低かったが、12年度の調査結果1.45pg−TEQと比べやや高くなっているのが気になるところ。
またダイオキシンが残留しやすいといわれる魚介類、肉・卵類、乳製品のうち、魚介類から食品1gあたり平均0.6pg−TEQのダイオキシン類を検出。これは過去2年の調査結果より低い値となった。
日本人のダイオキシン類摂取量の推計値は、現在のところ食品衛生上の問題はないと考えるが、今後も食事からのダイオキシン類摂取割合の大きい食品に重点を置きつつ調査を継続する必要がある、と締めくくっている。




 ダイオキシンとは
 

ダイオキシンは、物の製造や廃棄物などの焼却過程、環境中の自然的過程で生成される化学物質。
ダイオキシンが一般に注目されだしたのは、ベトナム戦争の時に使用された枯葉剤に微量含まれていたため、多くの奇形児が生まれる原因になったと考えられたときから。 その後、ゴミ焼却炉の焼却灰の中から検出され大きな問題となりました。現在、ゴミ焼却場についてはダイオキシンの発生を防止するための施設や設備の構造、焼却条件についてのガイドラインが示され、また、製紙・パルプ工場に対してはダイオキシンの発生の原因となる塩素の使用量をできるだけ少なくするよう指導が行われています。
ダイオキシンは、身のまわりのどこにでも存在しています。その摂取のほとんど(90%以上)は野菜や肉・魚という食品の形で体内に入ってきます。
ダイオキシンは、油に溶けやすく水には溶けにい性質があります。植物プランクトン→動物プランクトン→小魚→大きな魚と食物連鎖が上位のものに行くにしたがって、
ダイオキシンの濃度もだんだん濃くなっていきます。